製品情報

高温高強度・耐クリープ性合金

優れた高温強度、耐クリープ性、伝熱性を維持しながら生産性を両立した当社開発合金。

複写機ヒートロールに使われるアルミニウム管には耐クリープ性・高温強度・伝熱性などの特性が求められます。従来はA5052材など5000系合金が用いられてきましたが、当社で独自に開発したCM10合金は5000系合金よりも優れた耐クリープ性・高温強度・伝熱性を有します。最近では、CM10の諸特性を維持しつつ生産性を向上した新合金CM211を開発しています。

高温高強度・耐クリープ性合金

特長

  1. 一般的な5000系合金よりも優れた耐クリープ性、高温強度、伝熱性を有します。
  2. CM10、CM211ともにポートホール押出が可能です。

機械的性質

材質O材、室温引張200℃高温引張
引張強さ
(MPa)
耐力
(MPa)
伸び
(%)
引張強さ
(N/mm2)
耐力
(N/mm2)
伸び
(%)
CM2112171342719713020
CM1022396281646926
A505219590301157560
A50562509535
A6063904835554165
A60611255530755560

※1:5052、5056、6061、6063の一部データは、The Aluminum Association 発行 Properties of Aluminum Alloyより引用
※2:5052、5056、6061、6063の高温引張データは、205℃

クリープ特性

高温高強度・耐クリープ性合金

【条件】
温度:200℃
応力:80 MPa
時間:0〜200時間

材質破断時間(h)
CM211-O> 200 未破断
CM10-O> 200 未破断

クリープ特性

材質耐熱性熱伝導性ポートホール
押出
比重ヤング率
(kN/mm2)
熱伝導率※1
(W/(m・K))
比熱
(J/Kg・K)
CM211-O2.7370.1163894
CM10-O2.7370.0157891
A5052-O2.6569.3151892
A5056-O2.6171.7134892
A6063-T6※22.6768.3167※2896
A6061-T6※22.6968.3201※2900

※1:レーザーフラッシュ法による測定値
※2:6063、6061(T6のみ)の数値は”Metals Handbook”. ASM,vol.10(1990)より抜粋

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