製品情報

環境対応快削アルミニウム合金「CB・KSシリーズ」

環境対応型として鉛を含まず切り屑処理性を向上させたアルミ快削合金。

近年、世界的に環境負荷物質の使用量削減・全廃の方針が打ち出され、自動車や電機部品の材料においても対応が求められています。これらの要請にお応えするため、鉛を含まず切り屑処理性を向上させた環境対応鉛フリー快削アルミニウム合金を開発しました。

環境対応快削アルミニウム合金「CB・KSシリーズ」

特長

  1. 切削性 – 鉛添加合金の2000系従来材の代替として最適です。
    KS26・CB256は、使用環境が100℃以上の用途に向き、2017合金の代替として有効です。
  2. 機械的性質 – 鉛添加合金の2000系従来材に近い強度が得られます。
  3. 切り屑処理性 – 鉛添加合金の2000系従来材と同等の切削性が得られます。
    KS26・CB256は、2017よりもすぐれた切り屑処理性を示します。

※使用環境によっては、鉛フリー快削合金が適合しない場合もありますので、事前にご相談下さい。

快削合金開発の歴史

快削合金開発の歴史

切り屑処理性(切粉外観)

CB156
CB156
CB256
CB256
2011
2011
2017
2017
KS26(Bi)
KS26(Bi)
KS28S(Sn+Bi)
KS28S(Sn+Bi)
KS69S(Sn+Bi)
KS69S(Sn+Bi)

シャルピー衝撃値

シャルピー衝撃値

主な用途

主な用途
自動車部品、電機部品、精密機械部品に採用実績有
合金系材質機械的性質環境
対応性
切り屑
処理性
表面
処理性
耐食性高温での
耐性
引張強さ
(N/mm2)
耐力
(N/mm2)
伸び
(%)
2000系
Pbフリー材
CB156-T842032015◯~△
KS28S-T842033023◯~△
2000系
Pb, Snフリー材
CB256-T844033015
KS26-T843034025
2000系
従来材
2011-T844033015
2017-T445027025
6000系
従来材
KS69S-T834533018
GT209-T830027016

* ◎:非常に良い、◯:良い、△:やや悪い、✕:悪い

その他

※Sn添加のCB156・KS28Sは、アルコール含有液と接触した場合に溶解が確認されています。
※低融点金属を含む2000系の快削合金は高温脆弱性(120℃以上)を示すため、使用時の温度上昇を避ける必要があります。
6000系の快削合金は2000系ほどの急激な脆化は見られませんが、KS69S(Sn+Bi添加)は160℃以上で低下傾向を示します。
※使用環境によっては、鉛フリー快削合金が適合しない場合もありますので、事前にご相談下さい。

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