アルミ押出製品
アルミニウムの概要
アルミニウムは工業生産が開始されてからまだ140年足らずという、鉄や銅と比べると若い金属です。軽くて丈夫で、熱や電気を伝えやすく、加工も容易で錆びにくいといった優れた特性を持ち、身の回りの日用品から最先端の産業分野まで、社会のあらゆるところで活躍しています。
また、アルミニウムはリサイクル性に優れている点が近年注目されています。アルミニウムのリサイクルに必要なエネルギーは、新たにアルミニウム合金を製造する場合に比べてわずか3%のエネルギーで済むため、リサイクルを積極的に進めることで持続可能な社会の形成に貢献することが可能になります。
UACJは、100年以上にわたるアルミニウムの研究を通じて、用途に応じたさまざまな特性を持つアルミニウム合金を多数開発してきました。
UACJでは、数多くの合金を開発してきたことから、その種類も豊富で、その合金によっては特長・特性が異なります。その内容をわかりやすく紹介するのが「アルミポケットブック」です。
物理的性質の比較
金属 | 引張強さ※ (N/mm2) | 比重 | 導電率 (IACS%) | 熱伝導率(20℃、 W/(m℃)) | |
---|---|---|---|---|---|
アルミニウム | 1100-H18 | 166 (16.9) | 2.7 | 57 | 23.6 |
7075-T6 | 566 (57.7) | 2.8 | 33 | 23.6 | |
銅 | 硬質 | 343 (35.0) | 8.9 | 100 | 16.8 |
鉄 | 熱間圧延材 | 412 (42.0) | 7.8 | 12 | 11.7 |
※( )はkgf/mm2の場合
アルミポケットブック(全71ページ)
このポケットブックは、UACJが永年開発してきた合金、及び広く世の中で使用されているアルミニウムの種類・特性・性質等をわかりやすくまとめています。
ちょっと調べたい時に「皆様の辞書がわり」になれば幸いです。
以下の内容を掲載しています。
アルミニウムの概要 | 棒の最小180°内側曲げ半径 | |
アルミニウムおよびアルミニウム合金展伸材のJIS記号の表し方 | 深絞り性、実用絞り比 | |
管の屈曲加工 | ||
質量の取扱い・質別記号 | アルミニウムの表面処理 | |
アルミ合金の一般的性質 | アルミ合金の表面処理適応性 | |
アルミ合金展伸材の種類 | [板] | 陽極酸化皮膜の着色方法の種類と特性 |
[管棒・形材・鋳造] | アルマイト処理カラーアルミ押出形材 | |
プレス成形加工の留意点 | 陽極酸化皮膜及び複合皮膜モデル | |
主なアルミ合金の用途指針 | 陽極酸化皮膜の品質 | |
アルミ合金管棒の種類と特性 | 複合皮膜の性能 | |
アルミ展伸材の標準化学成分 | カラーアルミ塗装板 | |
アルミ展伸材の一般特性 | アルミニウム板の質量、枚数 | |
アルミ展伸材の機械的性質 | アルミニウム管の質量 | |
高・低温引張特性 | アルミニウム棒の質量 | |
アルミニウムの物理的性質 | 度量衡換算表 | |
アルミニウム合金の物理的性質 | 非鉄JISで使用する主なSI単位 | |
アルミニウム合金および他の金属の電極電位 | 従来単位からSI単位への換算 | |
電食防止対策 | SI単位から従来単位への換算 | |
取り扱いと保管 | アルミの加工技術 | |
板の最小90°曲げ半径 | アルミの接合技術 |